インターネットで洋服を購入したときに、いつもどおりのサイズを注文したのに、サイズが合わなかったという失敗談はありませんか?
インターネット通販のデメリットは、実際に商品を手に取れないということです。
直接商品を見ることができないため、「色味や素材がイメージと違った」という声を聞くことがありますが、一番多いお困りごとが、「サイズが合わなかった」という声です。
適切なサイズを選ぶためには、サンプル貸し出しサービスを利用することも1つの手段ですが、このような「サイズ問題」は、意外にもサイズの根本的な部分を間違って理解していたことで起きている場合が多いのです。
みなさんは、サイズ表記や測り方のことを、分かっている“つもり”になっていませんか?
まずは、サイズ表記や正しいサイズの測り方を知って、失敗のリスクを減らしましょう。
お客様のお困りごとから見るサイズ選びの落とし穴
当店には、日頃から、たくさんのお客様からお困りの声やお問い合わせがあります。
こちらは、実際にお客様がお困りになったご相談内容です。
いかがでしょうか。
ネット通販で洋服を購入したときに、みなさんも実際に経験したことのあるトラブルはありましたか?
このようなお客様のお困りごとから、サイズ選びに失敗する原因には、大きく3つの問題があると考えられます。
CASE1普段着用する洋服のサイズだけで選んでしまう。 | |
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S・M・Lなど、普段着用しているサイズを選べば、問題ないと思っているお客様は多いです。 しかし、答えは、NOです。たとえ同じ種類、同じサイズの製品でも、メーカーによってサイズ基準は異なります。 また、同じメーカーの製品でも、デザインが異なれば、着用感は変わります。そのために、サイズ表を確認する必要があるのです。 |
CASE2サイズ表の見方や体のサイズの測り方が間違っている。 | |
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「ちゃんとサイズ表を見たのに、着てみたら、ピチピチ・ブカブカだった」というお声もあります。 そんなときは、サイズ表の見方や測り方が間違っていて、選ぶときに失敗していることが考えられます。 サイズについての理解と、製品のサイズと自分のサイズとの関係を理解することも大切なのです。 |
CASE3ユニフォームの特性をよく知らない。 | |
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一般的なアパレル製品とユニフォームは、単にサイズ規格が異なるだけではありません。ユニフォームは、着用したときの作業性を考えてパターンメイキング(縫製方法や丈)を工夫しているものがたくさんあります。 もし、そのような理由を知らずに着ると、「あれっ?サイズ感がおかしい・・・」ということになりかねません。 |
失敗しないための基礎知識をチェックしよう!
サイズ選びに失敗しないために、まずは基本的なサイズに関する知識が理解できているか、確認してみましょう。
正しいサイズを選んでいる?
みなさん、普段着用している洋服やお店の商品タグをしっかりと見たことはありますか?
たとえば、アルファベット表記のサイズ(S/Mなど)の洋服なら、タグには身長や胸囲が書かれていたりします。また、ボトムなら、タグに書かれた「◯cm」という表記を頼りに、ウエストサイズを選んでいるのではないでしょうか。

このような商品タグに記載されたサイズは、このサイズをちょうど無理なく着用できる人の体型やサイズを示しています。これが、ヌード寸(体のサイズ)です。
一方で、その商品をインターネットショップを通して見るときには、サイズ表にはウエストやヒップサイズが数字で書かれているはずです。これが、仕上がり寸(商品の実寸)です。
サイズ表を見たのに、サイズが思うように合わない原因の1つに、これら2つを混同してしまっていることが挙げられます。

「自分のウエストは90cmだから、サイズ表で90cmのLサイズを選ぼう・・・」
「普段購入する洋服のタグには、胸囲80~85cmと書いてあるから、サイズ表で同じくらいのものを選ぼう・・・」
このような選び方は、失敗のもと!
ヌード寸と仕上がり寸は、=(イコール)ではないことを、よく理解しておきましょう。
商品やメーカーによっては、サイズ表を見ただけで選びやすいように、ヌード寸を目安にした「対応サイズ」「適応サイズ」「適応寸法」「適応身長」などが記載されていることもあります。
このような表記があった場合には、さきほどの商品タグに書かれた「ヌード寸」と同じ意味ですので、ご自分の体型と比較しやすく、サイズ選びが簡単です。
このような表記があった場合には、さきほどの商品タグに書かれた「ヌード寸」と同じ意味ですので、ご自分の体型と比較しやすく、サイズ選びが簡単です。
サイズ表記を理解している?
LL と XL
3L と XO
この2つは、それぞれ同じサイズを表します。
お客様からのお問い合わせのなかには、「いつも着ている◯サイズは、このサイズ表だと、どれですか?」というご相談もあります。
実際に当店のスタッフも、お客様からのお問い合わせで、取り扱っているユニフォームのサイズ表記とは異なる「XO」という表記を聞き、どのサイズなのか混乱したことがあるようです。
サイズ表記は、メーカーによっても少しずつ異なってきます。
いつも買っているサイズ表記だけで覚えていると、間違えることもあるため、よく登場するサイズについては覚えておくと便利です。
表記 | パターン 1 |
パターン 2 |
パターン 3 |
パターン 4 |
パターン 5 |
パターン 6 |
パターン 7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
小 ↑ サ イ ズ ↓ 大 |
|||||||
3S | SSS | XXS | 2XS | 2XS | SSS | 2XS | |
2S | SS | XS | XS | XS | SS | XS | |
S | S | S | S | S | S | S | |
M | M | M | M | M | M | M | |
L | L | L | L | L | L | L | |
2L | EL(BL) | XL | LL | O | O | OT | |
3L | 3L | XXL | XL | XO | XO | XOT | |
4L | 4L | XXXL | 2XL | 2XO | XA | ||
5L | 5L | XXXXL | 3XL | 3XO | XB | ||
6L | 6L | XXXXXL | 4XL | 4XO | XC | ||
7L | 7L | XXXXXXL | 5XL | 5XO | XD |
スポーツウェアなどに用いられていることが多いので、あまり目にすることのないものもありますが、こんなにたくさんあるんですね! 私自身も調べて驚きです。
「こんなにたくさん覚えられない」という方には、下記の3つを頭に入れておくと、いざというときにも思い出しやすいのではないでしょうか。
L = LARGE(ラージ)
O = OVER(オーバー)
X・E = EXTRA(エクストラ)
ユニフォームの特徴を知っている?

アパレルメーカーの商品とユニフォームがもっとも異なるのは、働くことを考慮して作られているということです。
「買ってみたら袖が短かった」というお客様の声があった製品は、メーカーが作業のしやすさを考慮して、通常のアパレル製品よりも袖丈をやや短く設計していたためでした。
この他にも、
・安全性と作業効率が必要な作業服
⇒ 腰に高所用ワイヤーを取り付けやすいように着丈を短く
・清潔感が必要とされる医療現場のスクラブ
⇒ お尻が隠れやすいように着丈を長く
・肩こりでストレスを感じやすい事務服
⇒ 胸まわりのフィット感を高めて身体の負担を軽減
など、ユニフォームならではの「働く」ことに重点を置いた工夫がなされています。
また、飲食店ユニフォームや作業服には男女兼用のものが多いので、特に女性がサイズを選びにくいというデメリットもあります。
実践!正しく測ってユニフォームを選ぼう
みなさんは、体のサイズ、ユニフォームのサイズを、実際に測ったことはありますか? また、正しく測れているでしょうか。
今回、スタッフが体を張って、「ヌード寸(体のサイズ)」と、「仕上がり寸(商品のサイズ)」の測り方をレクチャーいたしますので、お手元にメジャーを用意して、実際に測ってみましょう!
STEP1 普段着ている洋服やユニフォームのサイズを測ろう
これまでにご説明したとおり、洋服のタグの表記サイズを目安に選んだり、サイズ表をよく見ずに普段着ている洋服のサイズ感を基準にユニフォームを選ぶことは、サイズ選びの失敗のもとです。自分に合ったサイズからユニフォームを選ぶためには、普段着用しているぴったりサイズの洋服や、今着用しているユニフォーム、またはこれから購入を検討しているユニフォームのサンプルを用意して、実際にサイズを測ってみましょう。
普段から「サイズが合いにくいな」と感じている部分があれば、その部分のサイズを重点的に比較し、どのくらいの違いがあるのかをチェックしておきましょう。
アイテム別仕上がり寸の測り方
STEP2 自分の体のサイズを測ろう
体型は年々変化するので、できるだけ購入するたびにサイズを測り直すのが理想的です。
体型の変化による買い替えのコストを減らしたり、サイズ選びに失敗したときの返品の手間をなくすという意味で、自分の体型を知ることはとても大切なことなのです。
また、自分の体を誤った測り方をしていたために、サイズを勘違いして購入し、失敗したというお声も多いです。
ご自身の測り方が間違っていないか、改めてチェックしてみてください。
男女別ヌード寸の測り方
STEP3 ヌード寸法から最適なサイズを選ぼう
ヌード寸法を測り終えたら、自分に合ったサイズを選ぶために、商品のサイズ表と比較してみましょう。
ヌード寸に関しては、正しくサイズを測ることができれば、何の問題もありません。
間違えやすいのが、自分の体のサイズから、適切な商品サイズを選ぶことです。
サイズを選ぶ際には、かならず「ゆとり」が必要です。
「ゆとり」とは、仕上がり寸(商品サイズ)から、自分のヌード寸(体のサイズ)を引いたときの値です。

一見当たり前のようですが、このゆとりをしっかり理解していないと、誤ったサイズ感の商品を購入してしまいがちです。
では、そのゆとりって、一体どの程度あればOKなのでしょうか。
体型による違いや感じ方に個人差はありますが、おおよその目安がこちらです。サイズ表を見ているのにサイズが合わないことが多いという方は、参考にしてみてくださいね。
胸囲 | 肩幅 |
---|---|
【ぴったりめ】 6cm~8cm 【程よいゆとり】 9~11cm 【ゆったりめ】 12~14cm |
[トップス類] 1~2cm [アウター類] 3~5cm |
首まわり | ボトム |
2cm~3cm |
[ウエスト] 2cm~4cm [ヒップ] 3~5cm |
特にサイズ選びが難しいのが、ボトムです。
ボトムを選ぶときには、サイズ表のウエストサイズだけを確認しがちですが、実は股上の長さによってサイズ感が大きく変わってきます。
想像していただければわかると思いますが、
・股上の深さが浅いほど、ボトムのウエスト位置は下がるため、ウエストサイズは大きくなる
・股上の深さが深いほど、ボトムのウエスト位置は上がるため、ウエストサイズは小さくなる

重要なポイントとなるので、覚えておくとよいでしょう。
普段着用している洋服やユニフォームで、股上の深さがだいたい同じという方は、その股上の位置で自分のウエストサイズを測っておくと、サイズ表からぴったりの商品を選びやすいので、おすすめです。
また、自分のサイズに合う手持ちのボトムから、股上・ウエストサイズのパターンをいくつかメモしておくと、スムーズにサイズが選べそうですね。
体型によって採寸・サイズのポイントは異なる!
これまで、サイズの選び方をご紹介してきましたが、実際には、人の体型は実にさまざまなので、残念ながらすべての方が失敗しないとは言い切れません。
身長や体重、上半身や下半身のバランス、自分の体の特徴をよく知り、「どこを重視してサイズ選びをおこなうか」ということが、とても大切です。
しっかりとサイズを見極めたうえで、自分にとって一番しっくりと心地よく着られるサイズはどれなのか。
まずは、いつも着ている洋服やユニフォームのサイズ、ご自身のヌード寸を確認することからはじめてはいかがでしょうか?
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written by 高畠のぞみ